エアバスA330の現状

従来型のA330(A330-200およびA330-300)は、2019年から2024年の間に旅客機としての運用機数が200機以上減少し、その結果として月間運航サイクルも減少しています。

夏の数か月間、従来型の運航数は、2019年同月比で約75%程度に達していました。フリート規模も2019年と比較して約80%になっており、これと近い数値です。

夏の数か月間、従来型の運航数は、2019年同月比で約75%程度に達していました。フリート規模も2019年と比較して約80%になっており、これと近い数値です。

なお、貨物仕様のA330フリートもここ数年好調です。貨物仕様のA330が新造されることは稀ですが、近年、旅客機から貨物機への改修が加速しています。

この分析を開始して以来、約50機のA330が貨物機に改修され、運航機数はほぼ倍増しました。フリートの増加に伴い運航回数も増える可能性があり、実際に稼働率は2倍になっています。A330はベース機材が潤沢で、積載量も大きいことから、事実上ボーイング767の貨物機改修仕様の後継機となりつつあります。

一方のA330neoは、A330ファミリーの最新機種です。neoの大部分はA330-900で、A330-800はわずか7機しか運航されていません。2019年10月から2024年10月の間に、A330neoフリートは100機以上増加したことから、稼働率が大幅に増加したのは当然のことです。

2024年10月時点で、A330neoフリートはA330全体の運航数の約4分の1、旅客仕様A330の中では約30%を占めています。今後もA330neoの納入が続くにつれ、A330全体に占めるneoの割合もさらに拡大していくでしょう。