Hypersonics Through The Years | 極超音速機開発の歴史
August 20, 2021
1947
Credit: NASA
米航空諮問委員会、バージニア州ラングレーに極超音速機研究用の11インチ風洞試験場を開設。
1949
Credit: Boeing
ドイツのV-2ロケットによりブーストされたWACコーポラルロケットがマッハ5を史上初めて突破した機体に。
1951
Credit: Aviation Week Archive
X-7ラムジェット高速実験機が初飛行。
1956
Credit: Aviation Week Archive
ロッキードX-17再突入試験機の飛行試験が始まる。
1958
Credit: Tennessee State Library and Archives
テネシー州のアーノルド技術開発センターに初の極超音速機研究用の風洞試験場が開設。
1959
Credit: Aviation Week Archive
X-15ロケット推進式極超音速実験機が初飛行。
1959
Credit: Boeing
ボーイングX-20ダイナソア有人ブーストグライド機開発計画が始まるが飛行には至らず、1963年に開発中止。
1959
Credit: Alpha Draco National Archives
米空軍のブーストグライド機、アルファドラコ実験機の試験飛行が行われる。
1963
Credit: USAF
米空軍のブーストグライド機、ASSET(航空熱力学/弾性構造システム環境テスト:Aerothermodynamic/elastic Structural Systems Environmental Tests)が初飛行。
1964
Credit: San Diego Air & Space Museum
NASAの極超音速研究エンジン(Hypersonic Research Engine:HRE)ラムジェット/スクラムジェット計画が始動、地上試験を実施。
1965
エアロジェット社、エアターボラムジェット複合サイクルエンジンの地上試験を実施。
1966
Credit: USAF
空軍のPRIME(操縦による再突入を含む精密回収:Precision Recovery Including Maneuvering Entry)再突入機が初飛行。
1968
Credit: USAF
アトラスロケットでブーストされる空軍のブーストグライド再突入機の試験飛行が行われる。
1978
Credit: Aviation Week Archive
後に大気圏往還機となる空軍の秘密計画、発展型有人飛行ロケット機計画(Advanced Manned Spaceflight Capability piloted-rocketplane program)が始まるが飛行には至らず、1986年に計画中止。
1978
Credit: USAF
ミニットマンICBMによりブーストされる発展型操縦式再突入機(Advanced Maneuverable re-entry Vehicle)が初飛行し、1980年代のサンディア有翼エネルギー再突入機実験(Sandia Winged Energetic Reentry Vehicle Experiment:SWERVE)や2011年の発展型極超音速兵器(Advanced Hypersonic Weapon)試験への道筋を作る。
1981
Credit: Aviation Week Archive
スペースシャトルが初の軌道飛行と、極超音速状態での再突入を実施。
1982
Credit: Aviation Week Archive
1986年に登場したX-30国家航空宇宙機(National Aerospace Plane)の原型となるDARPAの秘密計画、カッパーキャニオン吸気型エンジン搭載単段式宇宙往還機計画(air-breathing single-stage-to-orbit project)が始まるが飛行せず、1990年代に後続の極超音速システムの開発中止に伴い中止。
1995
Credit: Aviation Week Archive
NASAによりオービタルサイエンス 社がX-34宇宙往還機の開発社として選定されるが飛行せず、2001年に開発中止。
1996
Credit: Aviation Week Archive
ロッキードマーチン社により製造される予定だった、X-33単段式宇宙往還機の開発をNASAが開始するが飛行せず、2001年に開発中止。
2001
Credit: Aviation Week Archive
スクラムジェット推進のX-43/ハイパーXが初飛行。 2004年3月に行われた2回目の飛行でマッハ7を達成し、スクラムジェット機の飛行が初めて明らかにされる。2004年11月の3回目の飛行ではマッハ9.6を記録。
2002
Credit: Aviation Week Archive
DARPA・ボーイング・米海軍合同の、デュアル燃焼ラムジェット推進式ミサイル実証機計画、極超音速飛行実証実験(Hypersonic Flight Demonstration:HyFly)が開始。2010年に最終試験が失敗。
2009
Credit: AFRL
米豪共同のHiFire(極超音速国際飛行研究実験:Hypersonic International Flight Research Experimentation)基礎研究計画の初飛行を実施。
2010
Credit: USAF
ボーイング・米空軍・DARPA・NASA・プラット&ホイットニー・ロケットダイン社によるスクラムジェット推進X-51ウェーブライダー機が初飛行。2013年の最終飛行ではマッハ5.1を記録し、210秒間の極超音速飛行を実施。
2010
Credit: USAF
マッハ20での全世界即応攻撃能力を実証予定だった、DARPAのファルコン極超音速試験機2(Hypersonic Test Vehicle:HTV-2)が1度目の飛行失敗。2011年の2回目の飛行ではエアロシェル破壊により墜落。
2013
Credit: Aviation Week Archive
ロッキードマーチン社、マッハ6を発揮するSR-72監視/攻撃機コンセプトの存在をAviation Weekに明らかにする。
2016
Credit: Aviation Week Archive
DARPA/米空軍の極超音速吸気型エンジン搭載兵器コンセプト(Hypersonic Air-breathing Weapon Concept:HAWC)計画をめぐるコンペを、ロッキードマーチン・レイセオンが受注。
2016
Credit: Lockheed Martin
ロッキードマーチン社、DARPAの戦術ブーストグライド技術実証計画を受注。
2017
Credit: DARPA
エアロジェットロケットダイン社およびオービタルATK社、DARPAのAFREタービンベース複合サイクル計画の契約を受注。
2018
Credit: Boeing
ボーイング社、マッハ6を実現する再使用式極超音速実証機のコンセプトを明らかにする。
2018
Credit: kremlin.ru
ロシアがMiG-31戦闘機からの極超音速ミサイル「キンジャル(短剣)」発射実験を行う。
2019
Credit: mil.ru
ロシア、最高速度マッハ27、射程6,000kmとされるアヴァンギャルドミサイルを配備。
2020
Credit: USAF
米空軍、空中発射型即応兵器(Air-Launched rapid response weapon:ARRW)の開発を優先するため、高速攻撃兵器(High-Speed Strike Weapon:HSSW)を開発中止。極超音速吸気型エンジン搭載兵器コンセプト(HAWC)の飛行試験、事故により中断。
2021
Credit: ADR
アメリカとオーストラリアは、サザンクロス統合飛行研究実験(Southern Cross Integrated Flight Research Experiment:SCIFiRE)プロジェクトの下で、長く続けられてきた極超音速技術に関する共同研究の次のフェイズに着手する。この取り組みは、極超音速国際飛行研究実験プログラム(Hypersonic International Flight Research Experimentation Program)の下で実施されてきた高速技術の研究に続くもので、通常型の極超音速巡航ミサイル開発に向けた技術を成熟させることを目的としている。
ロシアや中国に先行される中で、アメリカは独自の極超音速攻撃兵器の研究を急速に進めている。ここでは、近年の重要なマイルストーンを紹介する。
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In competition with Russia and China, the U.S. is pushing its own hypersonic strike weapons research forward at more rapid pace. Take a look at some of the significant milestones throughout the years.
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